東京マラソンの案内が来ている。そう言えばもう2週間かぁ。ふーん。金町のPCが動かない。必要性が高まっている時なのにほったらかしで、もう2ヶ月かぁ。
いつもならぼくにとって大騒ぎになる事態にも一向に危機感・焦燥感が盛り上がらない。 仕事がハチャメチャの佳境で過負荷状態ではあるが、所詮は下流工程の下請け。その範囲での責任で疲労困憊しても作業場から1歩出れば、精神的重圧はほとんど後を引かない(親亀こけたら孫亀も、で次のメシにありつけないと言う大きな不安はあるにしても)。 全てが上の空になっているのは、年末発足の私的プロジェクト<10年堪えうる金町での仮住いを!>が一転俄にかき曇ったこと。 検討始めるとすぐに<あれは無理これはダメでそれは見送り>にぶつかる鉄壁の経済的シーリングもものかは、それなりに楽しい迷い明るい悩み軽い不安。子供騙し子供あやしではあってもハッピーエンドへという矢先、そのステージの根太が外れて奈落に落ち込んでしまった。軽躁のオペラブッファ<10年堪えうる金町での仮住いを!>が、狂言<10年間耐えうるか、なまずの暴れじまい>に変わったのは、1枚のペラ紙。重要事項説明時に受け取った建築検査確認の検査済書(のコピー)*1に、検査担当者名が記載されていない。指摘すると、その差替えが送りつけられたが、担当の営業マン名(係長)による一般的なお詫び状が同封されているだけ、会社としての責任ある回答ではない。加えて、その差替え版、プリンタが明らかに違うし、確認センターの代表者印も似ているといえばそうかな、と言う怪しさ、更にあろうことか、検査日が1日違ったり、検査対象になった文書の年度が違うはで、逆に不安が増す代物。なお悪いことに、疑いが二乗になってしまう資料まで見つけてしまった*2。となると、他のささやかな間違いまで補助燃料になり不安が燃え上がった。年が改まって、出るは出るはのコンピュータではなく、DEL(ETE)したい事件が発覚。タイミング良くか悪くか(あるいは、これが、現代の常態なのか)洋菓子メーカー、ホテルチェーン、原子力発電所の検査データ改竄、データ捏造番組、証券会社、政治家の事務所費や失言。いずれも、過去に同じような事件が起きて当該組織や人物達が社会から抹消された歴史と教訓があり、当該業界ならずとも真摯にかつ細心の注意を持って取り組むべきことを、あっけらかんと破っている。となると、このマンデベ(共同住宅供給事業者をこう略すらしい)が同じ轍を踏んでいるのではと疑うのは自然だろう。むしろ、それの陽性反応とも受け取られかねないミスだから、清廉潔白の証拠でなくともいい、ともかく、こっちが自分をなんとか押さえつけられるだけの安心感が欲しい。 世間からみれば端金だが老後のささやかな準備*3から絞り出した血と汗と涙に塗れた(←修辞的表現に付き、事実と異なる場合があります)資金計画だが、それ以上に、もしかしたら、妻の命さえ掛かっている(あっ、一応、ぼくのも、だ)。 担当の営業マン氏の「会社が立派なものを作ろうとしていることにご理解いただけることと思います」そして「私を信じてください」から一歩も先に進まない対応*4に業を煮やし、宅建協会の無料相談に当たると、この手の間違いはあり(えっ!なんじゃそれ。じゃ、どこで信頼に足ものを見つけられる?)、確認書のミスが故意である証明がされない限り解約事由になりにくいとのこと。別のソースから、法律専門家は建築のことが分からないし、建築士は仕事をとりたいためディベロッパーに有利な証言をするのは医療自己裁判と同じだとも忠告を受けた。どっちにしろ、こんなことに携わっている余裕はないし、元々極端な面倒臭がり屋なのであっさりキャンセルすることにした。手付けは、面倒臭がり屋であるというより貧者であると言うファクターの方が遙かに大きく効いて来る額(何しろ、ここ3年、夫婦で使った山費用の総額に匹敵する)で、ドブに捨てるのも辛いが、それ以上にぼくが買える範囲で、これほどフィットした(と思わされた)物件がもう手に入らない、と思うと地団駄踏んで悔しくなる。会社としての訂正文書(相手の検査確認センターからの正式な訂正文書がないのも不思議)を出してくれれば、更に譲って、口頭でもいいから会社(+相手の検査確認センター)としての責任を負える立場の人が保証してくれれば(自分を欺してでも)納得する気でいるほど物件は気に入っていた。 本来、疑いを抱かせないための保証(例えば、一部上場、国家的事業、国民の信託等)を得ているはずの組織・人物が、次から次へと、喉元過ぎる間もなく煮え湯を易々と飲んでいる(もちろん、火傷は、とばっちりを受けた顧客・国民の方が酷い)時代だ、その辺りを忖度しようとしない会社の対応は、例え、しっかりした物(最低限の建築基準法をクリア)を作っていたとしても嫌だ。 そこに、本来なら嬉しいはずの、現在の仮住まいが思ったより早く買い手がついてしまい*52月末には明け渡さなければならない事態に陥った・・・ 眠くて眠くて、edit & linkage & compile作業はこれ以上、 *1 この物件検討中に、その検査確認書の確認番号が大騒ぎになった耐震偽装を確認した検査確認センターらしきもので、時期も渦酣だったころだったので気になったが、竣工時に念のため行った別の確認者の確認番号を提示され安心した。加えて、逮捕された検査センター代表は、自発的に何件かの偽装とその検査偽装を告白&告発している(丁度、今、その内の1件が大問題になっている)が、この物件の設計者は告発していないから、同社の検査確認はむしろ保証になるだろうし、屋上屋を重ねるごとく対処しているだろうから、とむしろ安心材料でもあった(欲しい物件だったので、惚れた弱みがあったような気もする。怪しげな所も、自己欺瞞で正当化してしまう、俗流心理学でお馴染みのケースだ)。 やっと確保した正月休に、チェックと言うよりは楽しさを味わうために重要事項説明時に渡された資料を嘗めるように読み始めたら、その再検査の検査済書に、確認検査担当者の氏名がない。下記のアースドリルの疑問が相乗し、全く憂鬱な正月になってしまった。休み明けイの一番に、担当の営業マンに疑義を糺すと、 ①検査済書については、他にも指摘してきた人がいました。単純な間違いなので差替え版をお送りします。 ②アースドリルの軸径については、(初めは何を言っているか分からなかったらしいが、資料とホームページで指摘すると、心底驚いたようで)私も気づきませんでした、設計会社に問い合わせ等いたしまして早急にご返事申し上げます。 ③その他については、やはり、単純なミスですので、その点はご了承下さい。 とのこと。③のミスと言うよりは、営業工作の馬脚が露見した物で、例えば、チラシの版により販売開始がどんどん遅れ、最後には、2月上旬発売開始になったのに、入居予定は1月下旬を堅持していた(11ヶ月後の入居と言うことはないと思う)。それも認めたので、まあ、大目に見ても良い(営業戦略です、と客に言うナイーヴさなのか、ナイーヴさを逆手に取った狡猾さなのか分からないが、微苦笑を誘ってくれたことだし)が、前2者の不安は、2つが呼応し炉心融解寸前。 成人の日が明けて届けられたのは、営業マン氏(係長)の署名・捺印で一般的なお詫び文が1枚、検査者氏名の入った検査済書、それにアースドリルの軸径は、パンフレットが間違いで160~180cmが正しい、と言う設計図のコピー。最低限でも、係長レヴェルではなく、会社としての正式な文書で回答が来ると思っていた。もっと言えば、会社としての責任を取れる役にいる者が、原本を持って説明にくるべきレヴェルの失態だと思うし、そもそも、検査確認を証明するものが、これしかないと言う検査済書に、これほど粗雑な間違いがなぜ発生したのか説明する義務があるだろう。更に、このマンデベが、なぜ検査センターに文句を言わないのか、何かあるとさえ思われてもしかたない事態だと認識していないのだろうか。 そして、差替えろ、と言う検査済書が、これまた杜撰なもの(代表者印の大きさの違いは、コピーの倍率かと好意的に解釈していたら、FAXをコピーしたものだから、大きさが違うのは当たり前だ、ということで、ここまで来ると笑いが禁じ得ない。重要事項説明で渡された資料って正式な文書だろう。FAXのコピーっていいのかなぁ?) そして、更に疑義を膨らませたのは、再確認した検査センター自体。これが、非常に怪しげ。滋賀県の東で取り壊しになった物件の確認者。設計者が縦と横を間違えたと言う(そんな間違い、どうやったら出来るの?)設計図にOKを出している所。江東区の資格のない設計者の図面にもOKを出して問題になったし、そのほか、何件か問題を起こしている物件の検査確認をしているところだ。となると、最終確認書にこんなミスをするのも当たり前に思えてくる。検査などしていないと思われても仕方がないだろう、少なくとも誠意をもっては検査していないことを疑われる資格は充分ある。検査依頼した方も単に確認書が欲しかっただけ(だったら、余計、しっかり確認書をチェックしそうなものだが)と言う疑いを晴らす必要がある事態だ。これ以上言うと、名誉毀損になるかも知れないから憶測は書かないが、悪巧みの構図が脳内でどんどん形を整えてきた。 まあ、面倒なことは避けるが信条で、他の損害を受けるかも知れない人たちに対する責任感も親切心も老婆心もお節介焼きもないからこれ以上の行為に出る気はない。戻る *2 アースドリルという鉄筋で編んだ筒にコンクリートを流し込み、地中深く固い支持層まで打ち込む耐震技術がホームページで麗々しく紹介されている(どこでもやっているが)。この物件は、両端が拡がった軸径160~180cmのアースドリルを10本、支持層まで52.5m打ち込んでいる。が、印刷された資料の同じ図には、その杭の細くなった中間部分の脇に吹き出しがあり、軸径90cmと老眼には苦しい大きさで書いてあった。ホームページで見たのと同じ図だったので、気がつかなかったが、これで行くと、先の拡がったところが説明文にある160~180cmで中間部はその半分しかない、ということになる。160~180cmで52.5mの長さ、でさえイメージでは細い(例えば、今、ここにあるシャープペンシル、かなり細い感じがするが、それが長さ15cmで太さは9mm。これを52.5mの長さに比例させると、3 m以上の軸径になる)が、それの半分よりさらに半分(断面積では、細いと感じるシャープペンシルの16分の1!)になると、中間からポキと折れるアニメーションが頭の中でスタートした。 結局、これも間違いでしたと、設計図のコピーが送られてきただけ。が、実際の工事の確認は取りようもないし、検査済書が安心できるものなら信用しよう(したい)と思った。戻る *3 哀れみを誘うために言うと、友人の会社倒産の連帯保証、茗荷谷の改築費等の借金はようやく完済したが、退職金はなく、会社への貸付金も回収不能だし、更に、今日明日にでも収入が途絶える可能性大の現状。戻る *4 インターネットで相談したり、経緯をBLOGに書くと言ったら、風評を流した場合は、会社に対する営業妨害として対抗処置を取る、と言葉は丁寧だが言い出した。この程度の脅しに屈するのはしゃくだが、面倒なのは嫌なので、実名を出すというこのBLOGの方針を枉げて固有名詞を一切出ださないし、微妙なところは事実に止め感想や推測は避けることにする。戻る *5 何しろ、狭い古いで、買値の7分の1でも売れるかどうか、と言う複数の評価を受けたが、こっちは待てるので、ともかく相場より高くつけて少し様子を見るつもりだった。が、一昨年のリフォームで外観が一新したこと、廊下やエレヴェータなど共有空間の余裕や耐震性能は別にして頑丈な作りなど古い故の良さ、日照抜群・開放感もまずまず、表示寸法が内法だったので実際に見ると2割くらい広く感じること、クローゼット・フローリングなど個別にリフォームしていたし、たばこを吸わないのと、妻のこまめな手入れ+収納上手で、きれいに見えることに加え、決定的なことは、住んでいる夫婦の清貧に甘んじながらも公徳心の高い人柄がしのばれたのだろう、1週間もしないうちに見学が複数あり、これは安い!と思わず感嘆する人もいて立直一発高め自模。そうなると、安く値を付けすぎたか・・・などとは思わ・・・ないぞぉ 戻る。 1/3-2/3 write 2/6 edit & compile & up
by yasumim
| 2007-02-06 03:12
| 陰でぶつくさ
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